対地速度(SOG)とは?
マリンユースに合わせ、本ツールは速度表記にノット、距離表記に海里を使用しています。お使いの端末のGPS受信機能のみを使用して対地速度、対地針路、航行距離、航跡を計測・表示し、外部サーバーへデータを送信することはありません。
対地速度か、対水速度か?
これは自動車の運転では意識することのない、ボートの操縦において最も重要な違いです。
船底のパドルホイールなどで計測するスピードログ(速力計)は対水速度を示します。一方、GPSが計測するのは対地速度です。流れのない湖では両者は一致しますが、潮流のある海域では異なり、その差が潮流の速さとなります。
どちらも重要で有用な数値です。対水速度は船の本来の走航性能や帆のトリム状態を把握するのに役立ちます。対地速度は実際の到着予測時間を算出し、航海計画を立てるために使用します。
対地針路(COG)と船首方位(Heading)の違い
表示される対地針路は「船が実際に進んでいる方向」を示し、コンパスが示すのは「船首が向いている方向」です。横風や横潮を受けると、風圧流や潮流の影響で船首方位と実際の進行方向に20度以上のズレが生じることがあります(カニ走り状態)。遠くの目標物に船首を直接向け続けると、流されて目的地を大きく外れる原因となります。
海上でのGPS精度が高い理由
開けた海の上は、衛星測位にとって最も理想的な環境です。上空を遮るものがなく、電波の反射もなく、ボートの速度は十分に緩やかなため、1秒に1回の計測でも精度が落ちません。陸上よりも安定し、誤差±5m以下の高精度が期待できます。
- 船内(キャビン内)での使用 スチールやアルミニウム製の船体はGPS電波を完全に遮断します。FRP(GRP)や木製の船体であれば電波が通りやすくなります。
- コックピットの隔壁 上空の視界を遮り、受信感度を下げることがあります。できるだけ空が開けた場所に端末を設置してください。
- 水しぶきや雨 GPS信号には影響しませんが、スマートフォン本体に影響します。電波受信よりも防水対策に注意してください。
海上での速度と距離の換算
1ノットは1時間に1海里進む速さであり、1海里は緯度1分に相当します。そのため航海単位として使われ続けています。6ノットで巡航すれば、面倒な計算なしに1時間で緯度6分移動できます。その他の単位換算にはノット・km/h換算ツールをご利用ください。
| ノット | km/h | mph | 海図上のマイル/時 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1.85 | 1.15 | 1 |
| 3 | 5.6 | 3.5 | 3 |
| 5 | 9.3 | 5.8 | 5 |
| 6 | 11.1 | 6.9 | 6 |
| 8 | 14.8 | 9.2 | 8 |
| 12 | 22.2 | 13.8 | 12 |
| 20 | 37.0 | 23.0 | 20 |
| 35 | 64.8 | 40.3 | 35 |
正式な航法計器ではありません
本ツールは速度と方向のみを表示します。海図、水深計、AIS、アラーム機能はなく、暗礁の位置を把握することもできません。沖合でスマートフォンだけに頼ることは非常に危険です。必ず正規の航海計器と併用してください。
よくある質問
対地速度(SOG)と対水速度(STW)の違いは何ですか?
対地速度は海底(地上)に対する移動速度で、GPSにより測定されます。対水速度は水(海水)に対する移動速度で、スピードログにより測定されます。両者の差が潮流の速さとなります。
スピードログの表示と数値がズレるのはなぜですか?
主な原因は潮流です。また、水車(インペラー)の汚れや校正不足も考えられます。潮が止まっているときに値が一致し、潮が動いたときにズレが生じる場合は潮流の影響です。
携帯電話の電波が届かない圏外でも使えますか?
はい。GPSは衛星からの電波受信のみで機能するため、モバイル回線は不要です。最初にページを開いた際に端末へ読み込まれるため、圏外でも動作します。
船内(キャビン内)でも使用できますか?
スチールやアルミニウム製の船体では電波が遮断されるため使用できません。FRPや木製の船体であれば動作する場合が多いですが、基本的にはデッキ上での使用をおすすめします。
距離の単位は海里(ノーティカルマイル)ですか?
はい、速度単位がノットの時は海里(NM)表示になります。km/hやmphに切り替えると、距離単位もキロメートルやマイルに自動で切り替わります。