なぜ「速度」ではなく「ペース」なのか?
時速12.5 kmで走るランナーはいません。みんな「キロ4分48秒」で走ります。そのため、このページでは当サイトの他のページとは異なり、ペースを画面中央に大きく表示し、時速は下に小さく表示しています。
「スタート」を押すと、リアルタイムペース、1 kmごとのスプリットタイム、最高ペース、走行距離、走行時間、獲得標高が表示されます。mph(マイル表示)に切り替えると、スプリットを含めすべてマイルあたりのペース(分/マイル)に切り替わります。
ペースの数値がぶれるのはなぜ?
走っていて一瞬だけ「キロ3分30秒」と表示され、「そんな速さで走っていない」と思った経験は誰にでもあるはずです。なぜそうなるのかを理解しておく価値はあります。解決策は単に精度を上げることではないからです。
ペースは速度の逆数であり、逆数はわずかな変化を増幅させます。車で時速100 kmで走っている時の時速0.5 kmのGPS誤差は無視できますが、時速12 km(キロ5分ペース)では、キロあたり約12秒ものペースのズレになります。速度が遅くなるほど影響は大きくなり、ウォーキングの速度では同じ誤差でも1分以上のズレが生じます。
さらに、腕振りによってスマートフォンが1秒間に何度も前後へ動くため、生のGPS信号にはかなりのノイズが含まれます。そのため、本ページではデフォルトで強力な平滑化(スムージング)を行っていますが、それでも数値は変動します。スプリットタイムで正確な記録を確認し、リアルタイムペースは体感の目安として活用するのがおすすめです。
大会の実際の距離より長くなるのはなぜ?
フルマラソンを走って時計を見たら42.6 kmになっていた、という経験はありませんか?マラソンコースはすべてのコーナーで縁石ギリギリを通る最短走行ラインで計測されています。しかし実際には、人を追い越したり、コーナーを膨らんで曲がったり、給水所に寄ったりするため、走行距離はその分伸びていきます。
そこにGPS固有の誤差も加わります。高層ビルの間では電波が反射し、走っていない余分な距離が算定されることがあります。逆に高架下や橋の下では信号が途切れ、途切れた区間が直線で結ばれるため、実際の道路より短く計算されることもあります。
- ロードレースでは1〜2%長めに表示されるのが一般的です。フルマラソン(42.195 km)で42.6 kmと計測されるのは極めて正常です。
- 高層ビルが多い都市型コースではさらに誤差が大きくなり、曲がりくねったトレイルコースではさらに誤差が増えます。
- トラック競技場(400mトラック)では短めに計測されます。1秒間に1回というGPS取得頻度では、トラックの緻密なカーブに追従しきれないためです。
GPS精度を上げるためのコツ
- 走り始める前に少し待つ 屋外に出て20〜30秒ほど立ち止め、精度が±10 m未満に落ち着くのを待ってください。精度が安定しないままスタートすると、最初の1 kmの計測が大きくズレます。
- ポケットよりアームバンドがおすすめ スマホが身体に固定され、空が開けた状態を保てるため、受信状態が良くなります。
- トレッドミル(ランニングマシン)では使えません 地上を移動していないため、GPS衛星で移動距離を計測できません。
- 開けた場所が最適 公園や海岸沿いは、ビル街や木々の生い茂ったトレイルよりもはるかにクリアなデータを取得できます。
ペース目安表
目標タイムから逆算したい場合は、ランニングペース計算ツールをご活用ください。他のレース距離での予想タイムも算出できます。
| 1 kmペース | 時速 | 5K | 10K | フルマラソン |
|---|---|---|---|---|
| 4:00 | 15.0 km/h | 20:00 | 40:00 | 2:48:49 |
| 4:30 | 13.3 km/h | 22:30 | 45:00 | 3:09:53 |
| 5:00 | 12.0 km/h | 25:00 | 50:00 | 3:30:59 |
| 5:30 | 10.9 km/h | 27:30 | 55:00 | 3:52:04 |
| 6:00 | 10.0 km/h | 30:00 | 1:00:00 | 4:13:10 |
| 7:00 | 8.6 km/h | 35:00 | 1:10:00 | 4:55:22 |
よくある質問
リアルタイムペースが大きくブレるのはなぜですか?
ペースは速度の逆数であるため、速度のわずかな誤差がペースの大きな誤差につながります。走っている速度では、時速0.5 kmの誤差がキロあたり約12秒のズレになります。腕振りも影響を与えます。平滑化(スムージング)を強めに設定し、リアルタイムの数値よりもスプリットタイムを参考にすることをおすすめします。
大会の公式距離よりも長く計測されるのはなぜですか?
コースは最短走行ラインで測定されますが、実際の走行時には人ごみを避けたり、コーナーを大きく回ったり、給水所に寄ったりします。そこにGPSの誤差も加わるため、1〜2%ほど長めに計測されるのが一般的です。
トレッドミル(ランニングマシン)で使えますか?
いいえ、使用できません。地上を移動していないため、GPS衛星で計測できず、0と表示されます。
陸上トラック(400mトラック)でも使えますか?
動作はしますが精度は低くなります。400 mトラックは常にカーブしているため、1秒に1回のGPS取得ではカーブに追従しきれず、距離が短く計算されたりペースが不安定になります。トラックでは手動でラップタイムを計測することをおすすめします。
マイル表示(分/マイル)に切り替えるにはどうすればよいですか?
ページ上部の「mph」をタップしてください。ペース、スプリットタイム、すべての距離表示が自動的にマイル単位に切り替わります。
走ったデータは保存されますか?
現在の計測データはページの再読み込みを行っても保持されますが、データが外部にアップロードされたり、履歴として残ることはありません。走行ルートのデータがスマートフォン外に送信されることもありません。